スポーツと性欲:体を動かすのはよいこと、でも疲れすぎないで
体を動かすことは性の健康によい影響があると考えられていますが、一部の男性では、非常に激しい持久系トレーニングがかえって性欲を抑える可能性があります。研究からわかることと、回復が大切な理由です。

スポーツではよくあることですが、ちょうどよい量が決め手です。
体を動かすことが守ってくれる
オーストラリアで、45歳以上の男性10万人以上を対象に、勃起障害に関連する要因を調べた大規模な研究が行われました。活動的で、たばこを吸わず、体重が適正な男性は勃起障害がずっと少なく、体重過多と喫煙はリスクの高さと関連していました。運動は血管を守り、心臓によいことは性生活にもよいのです。
トレーニングしすぎると性欲が減る?
2017年、ノースカロライナ大学の研究者が、持久系スポーツをする1,000人あまりの男性に、トレーニングの習慣と性欲について質問しました。もっとも激しく、長くトレーニングしていた人ほど、性欲の低下を訴える人が多く、軽めのトレーニングの人ほど、性欲がふつう、または高いと答えていました。
考えられる理由は、十分な回復のない非常にハードなトレーニングが、テストステロンなど一部のホルモンを低下させ、慢性的な疲労を招くことです。
割り引いて考えると
- これはアンケートです。関連は見られますが、原因が証明されたわけではありません。
- 対象は男性だけでした。女性でも、エネルギー不足をともなう過度なトレーニングは、ホルモンの周期を乱すことがあります。
- どこからが「やりすぎ」かは、人によって大きく違います。
ランナーへのメッセージ
ほとんどの人にとって、定期的に走ることは、性の健康を含めて健康にプラスです。本当の落とし穴はオーバートレーニングです。なかなか取れない疲れ、睡眠の乱れ、パフォーマンスの低下、イライラ、性欲の低下などが続くときは、練習量を減らし、休み、しっかり食べましょう。それでも症状が続くときは、ほかの原因を確かめるため、医師に相談しましょう。
出典
- Weber M. F. ほか「Risk factors for erectile dysfunction in a cohort of 108 477 Australian men」Medical Journal of Australia、2013年。PubMed で見る
- Hackney A. C. ほか「Endurance exercise training and male sexual libido」Medicine & Science in Sports & Exercise、2017年。PubMed で見る
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